秋葉原店舗インタビューゲーム編① ゲームハリウッド 2/3
〈071026更新〉
秋葉原の変化と問題点
最近の秋葉原の劇的な変化について、お店で反応をうかがったところ、
「もともと一見さんよりもインターネットで下調べをしてからご来店される方が多かったので、店としてのスタンスはそれほど大きく変化していません。現在でも主な顧客は昔と変わらずコアな方々ですし」とのことで、お店としての影響は少ないようです。
ただ、街全体としては、これまでよりも良い雰囲気に変わってきていると感じているそうです。
「以前は、間口を広く取って強く訴求することの出来る大型店でなければ生き残っていくのが厳しかったですが、最近ではアイディアとネットの口コミ等をうまく使うことで、より小規模な店舗にもチャンスがあるように感じられます」と、現在の秋葉原が新しいビジネスを呼び込んでいることを歓迎しているようでした。
ただ、その反面、顧客の多様化に合わせることで店ごとのオリジナリティが薄れてしまっていることを危惧しているようでした。
◆アメリカ国旗の掲げられた店内。関連書籍も充実。
「10~20年前には、お客さんは自分で調べて必要なものを掘り出して買っていき、各々で解決する努力をしていました。ところが最近では、『動作保証無し』を謳っている商品についてさえ、すぐに動かないから返品というクレームが入る恐れもあり、各店舗が冒険的な商品を取り扱わなくなってきている気がします」
と、秋葉原の商品が全体的に『ぬるい商品』ばかりという状況になっていると感じているようでした。
現在の秋葉原ブームが過ぎ去った後、最後に残る真の顧客に対して、どのような商品提供が出来るかが秋葉原に存在するお店全てにとっての共通の課題であるようです。